マンション売却前に床の傷の修繕は必要なのか?
マンションに長く住んでいると、物を落としたり、椅子を引きずった際、床に傷が付いてしまうことがあります。マンションを売却するときに床の傷の修繕は必要なのか迷われる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、売却するマンションの傷などの修繕は購入者の判断に任せる場合や床修繕が必要になるケースについて解説します。
□売却するマンションの傷などの修繕は購入者の判断に任せる
マンションに住んでいると、大きな傷から細かい傷、汚れなど、さまざまものがあります。
そのため、売主側がすべてを修繕することは不可能です。また、汚れや傷について、どこまで修繕するのかも決まっておりません。マンションを退去する際の原状回復では、経年劣化によるものは大家さんが修繕費用を負担します。借主の故意・過失による場合は、借主が修繕費用を負担するのが一般的です。
一方、マンションの売却では、購入希望者に判断を委ねる形で床の傷を含めた交渉を行うと良いでしょう。例えば、購入希望がフローリングの張り替えを前提としており「リフォーム費用として150万円値引きしてほしい」といった交渉です。リフォーム以外にもハウスクリーニングを希望する際に「200万円値引きしてほしい」といった交渉もあるでしょう。しかし、複数の交渉があれば、売主の判断も困難になるため、不動産会社に相談するのも一つの方法です。
□売却するマンションの床修繕が必要になるケース
*ひどい傷がある
床にひどい傷がある場合は、修繕を検討する必要があります。購入希望者は、ある程度の傷があることは予測できます。しかし、あまりに酷い場合は建物の複数箇所に不具合があるのではないかと不安に感じてしまいます。そのため、購入の見送りになる可能性もあり、修繕をしなげればならないケースもあるのです。ただし、一部の床を修繕する場合は、床材によっては目立ってしまう可能性もあるので床材選びなどに注意しましょう。
一方、修繕費用が高額になった場合は、販売価格にも影響を及ぼします。一般的には、高い修繕費用がかかる可能性があれば、そのまま売却した方が得策といえる可能性があります。それゆえ、購入希望者がマンション購入後にリフォームした方が安くなるケースもあるため、修繕費用が高額になるのであれば、修繕せずにそのまま売却した方が良いでしょう。
いずれにしても、床の傷の程度は判断が難しい場合もあるので、不動産会社に相談しアドバイスをもらうことが大切です。
□まとめ
売却するマンションの傷については、どこまでを修繕するのかは購入者の判断に委ねられます。しかし、あまりにもひどい傷がある場合は修繕が必要ですが、修繕費用が高額になればそのまま売却した方が良いケースもあります。