マンション売却時に書類を紛失してしまった場合どうする?
マンション売却時になって、必要な書類を紛失していることに気づく可能性は少なからずあるでしょう。もしも書類を紛失してしまった場合、再発行してもらうか、コピーをもらうか、振込履歴が残っていないか確認したりと、様々な対処法があります。今回は、マンション売却の際に「売買契約書」を紛失してしまった場合はどうすればいいのかご説明しましょう。
□「売買契約書」が無い!紛失したときの対応方法に関して
マンションを購入した際の「売買契約書」は、そのマンションを売却したり住宅ローンの組み替えをしたりする際に必要になります。しかし、いざマンション売却をしようというタイミングで、売却に必要な書類の紛失に気づくことがあります。もしもマンション売却の際に売買契約書の紛失に気づいた場合、以下の4つの対処方法を実践してみましょう。
*マンション購入時の売主・仲介の不動産会社に署名捺印をもらい、再発行する
売買契約書を紛失してしまった時の1つ目の対処方法は、そのマンションを購入した時の売主と不動産会社に連絡をして売買契約書の内容を確認してもらい、署名捺印をしてもらってから再発行してもらうことです。また、売主や不動産会社からマンションを購入したのではなく、販売会社から購入している場合は、販売会社と連絡を取りましょう。
*マンション購入時の売主・仲介の不動産会社に連絡を行い、写しをもらう
2つ目の方法は、マンションを購入した不動産会社や売主に連絡して売買契約書の写しをもらうことです。売主ならともかく、不動産会社は売買契約書を補完する義務があるので、相談すればコピーしてもらえる可能性が高いでしょう。コピーなので、収入印紙を貼り付ける必要性がないのもポイントです。
*通帳などに振込履歴が残っていないか確認する
3つ目の方法は代替書類を用意することです。売買契約書を紛失しても、代替書類を用意することで認めてもらえる可能性があります。代替書類となるのは、「購入金額が分かるもの」です。たとえば通帳の振込履歴、領収書などが該当します。また、物件購入時のパンフレットや住宅ローン借入のときの書類などがあれば、そちらも使えるかもしれません。
*抵当権設定登記の債権額の項目で確認する
4つ目の方法は、債権額の項目を抵当権設定登記で確認することです。抵当権設定登記には住宅ローンを組んだ時の金額が記載されているため、代替書類として有効的です。ただし、記載されていないこともあるため、あくまで方法のひとつであることに注意しましょう。
□まとめ
今回は、マンション売却の際に売買契約書を紛失してしまった場合はどうすればいいのか解説しました。マンションを売却する際に売買契約書を紛失してしまうケースは少なくありません。これでは売却ができないのかと思われるかもしれませんが、売却は可能です。
ただし譲渡取得税を計算する際に売買契約書が必要になりますので、譲渡価格の5%とみなされてしまうため、購入時の売買契約書が必要になるケースがございます。
もし見つからないケースは専門家に相談しましょう。