大田区 矢口にてお母様が亡くなったことによりご実家売却事例 男兄弟2名それぞれ別の場所に家を持っており誰も使わない実家売却しかないとご依頼をいただく
いまから4年~5年前たまたま弊社の前を車でとおったのでよりましたとの事で、男性が1名訪問されました。
一人暮らしをしていたお父様がなくなり、おうちを売却したいとの事でした。
突然の来店で正直驚きました。
お話を聞くと男2人兄弟のお兄様との事で、それぞれが田園都市線沿線東横線沿線に家を買い結婚して子供もいるので、矢口の家はお父様が一人で暮らしていたそうです。
私も会社から近くなのでその家の前を何度も通ったことがあったのですが、まさかこういう形で依頼をいただくとは思っていませんでした。
お客様と一緒におうちを訪問しました、築年数でいうと築60年くらいでしょうか?
木造の古いおうちです。家の周りは雑草は私の背丈くらいまで伸びており、長い事誰も手入れしていなかったことがうかがえます。お父様もお年を召してお庭は家周りの雑草までは手が回らなかったのではないでしょうか?
お兄様と家の中に入ると、家の中の荷物はきれいに片付いていました。来れるときに来て荷物は片付けたそうです。その時お兄さんに言われたのは売却するのに、桐のタンスはどうすればいいですか?という質問でした。ない方がいいです。と答えのですが、もし買ってくれる人がいるのであれば買ってほしいという事でした。
私の経験上、桐のタンスって今ほとんど売れない事がおおいんですが聞いててみますと伝えました。
当時知っていた何社か業者さんに来てもらい見てもらいましたがやはり、買取は難しいといわれてしまいました。今であれば買取業者さんも当時よりたくさん知っているので金額が出るかもしれないと思います。
正直、この建物を使う人はいないだろうなぁと思いました。今の若者が住める家ではありません。お兄さんは誰も使わないので売却したいとの意思は固く、
建売業者さんに買ってもらうのが一番いいと思いました。
30坪で建蔽率60%容積率200%なので、道路は広いので道路斜線は大丈夫そうです。
東京の場合北側斜線がとても厳しく、そのエリアは2種高度でした。北側斜線とは北側隣地に日照・採光・通風等の住環境を保証する為
の制度で2種高度だと5Ⅿ上がって1対1.25の見えない線が伸びていきそこより北側に建物が建てられないというものです。
3階の屋根が鉛筆のようになってしまうのはこの北側斜線のせいなのです
建売業者さんによっては15坪の3階建てが2棟建ちます。ただ余裕はありません。北側斜線を考えると15坪というと3階建てで駐車場も考えるとギリギリです。あと大きな問題がありました間口がそれほど大きくなかったのです。
道路に対して、前に一棟、敷地延長で一棟の提案をする業者もいました。
そうすると、金額が伸びないのです。
アパートを建てたいといってきた業者もいました。
アパートを建てるには少し狭いのです。1K×2室×3階
土地の値段が高いエリアですから十分な収益を上げることができません。
土地の金額が伸びないのです。お兄さんの希望金額まで届かない状況です。
何社も不動産会社に連絡をしました、やっと間口が狭くても2棟建ててくれる業者さんを見つけることができました。
お客様の希望金額少し足りないですが、許容範囲内まで金額が出ることがわかりました。
桐のタンスの話もしたのですが、買主である不動産会社にて引き取っていただけるとの事でありがたいと思いました。
無事契約決済を済ませることができました。お客様がとても喜んでいただきました。
よかったです。
その後、家は取り壊され、新しいおうちが2軒経ちました。
お部屋の中も見させていただきました。間口が少し狭いのですが、駐車場もあり駐車場の後ろに引き戸の玄関にすることで、間口の狭さをカバーしていました。
リビングが若干幅が無く長細いイメージがありますが、今は薄型テレビもありますのでリビングもしっかりとれそうでした。
その後その家も別の方が購入し新しい生活が始まっていました。
会社から近いので、目の前を通ることが多く当時の事を思い出します。